◇ 大地 ◇

先日の投稿にある中沢新一さんの著書を読んでから
読み切れていなかったこの本を手にしたのはたまさかタイミングの悪戯
今春で6周忌になるぼくの左足腓骨神経が永遠の眠りについた2007年に
敬愛する10つ年上の先輩から病床にてこの本を頂いたのでありました。

大地に生きる人間の魂は、決して死を知ることはないらしい。

主人公の王龍が自身の財産を土地に代えて行く一連のストーリーと対照的に
銀貨や宝石の所有欲にまみれて女遊びや賭け事に溺れて行く人々の姿は
リーマンショックやら現代社会の資本主義の問題点を突いているような
そんな感覚を覚えさせるのでした。

そして、財を成した一家に巡ってくる親族間の人間模様
男と女、父と息子、兄と弟、女と女、、、、、
その血なまぐさくもおどろおどろしくも生々しい描写。
大きな幹の元に生まれながらにして異なる道を歩む兄弟の姿は
いくら血の繋がりがあろうと最終的にはそれぞれは他人、と
思わせるほどドライで、スリリング。それが”中国”を思わせた。

ところで。

王龍のように大地を耕すような心意気で、シゴトをしよう。
耕しながら流す汗とか涙とか、そういうモンにだけ真の生きる喜びが宿る。

えっさ。えっさ。

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