#Travel →↓China↑← Photo vol.101 ◇ オイディプス王 ◇

休暇を取得してショートトリップをしてきた。
三泊四日のお急ぎプラン、移動距離はなかなかなものです。
またしても旅の最中に高熱を出す特技を披露してしまい
道中相方には看病の手を煩わせてしもうた。ここで謝辞。

さて閩語は全くもってしゃべれないぼくですが
今回は未だ何とか生きていける程度のサバイバル北京語で挑みました、
気になっていた都市(響きが)「アモイ」を突破口に
土楼を覗いて武夷山を拝むという烏龍茶の国・福建満喫プランでございました。


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やっぱり大陸どこでも麻雀。

2011.8.14 Yongding, China

山水画に描かれる岩山には圧巻。ついで、中国老女の迫力も圧巻。

2011.8.15 Wuyishan, China

ぼくは中国の街に流れる人間の匂いが好きだ。
日本の地方都市の穏やかな空気ともまた違う、
どこまでも人間の匂いがする感じ、ともかく欲望や主張やら、
生きるエネルギーの匂いが充満していて
人ごみを歩いているだけでそんなクラシックな人間臭さが
自分の体中の穴という穴に勝手に侵入してくる感じ。

それから、中国の田舎には東洋人の遥か昔の記憶、
そんなはずはないのだけれどどこかで一度は目の当たりにしたんじゃないかと思わせるような
無理やり遥か遠くの記憶を呼び起こさせるような、そんな昔懐かしい風景や香りがある。
たぶんこれって、ぼくらイエローモンキーにしかわからない。

そんな旅の友として前々から気になっていた一冊を読んでみました。
これまた遥か遠くギリシャの神話をチョイスしてしまったんですが
人間様はどこにいようとも根本の人間臭さは古来から変わっていないようで
ともかくギトギトな人間の弱い部分ってのがものの見事に描写されている戯曲でして、
冷や汗かくほどスリルを感じる一冊でした。

オイディプスと聞くとどうしてもフロイトの話を連想しがちだけど
作品自体には特に「親と子」の関係に内包された複雑な感情の描写はいっさいなく、
あくまで人間の弱さというか、王の傲慢さが引き起こした人間の悲劇が巧みに描かれているんだなと思いましたです。

中国4千年の歴史と名勝も、太古のギリシャで描かれた戯曲名著も
いずれもクラシックには人間エキスがたっぷり詰まっていて
東京砂漠で枯れているぼくの心に水を与えてくれました。
来週からまた東京の人間大海原を旅しよう。えっさえっさ。

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